眺めるだけで十分?!それだけ私にはリスクが高いということ。
雪山。。。美しく、厳しく、登山をしている人以外でも魅了されますよね。

けれども、時々、登山の事故のニュースが流れることがありますよね。
夏山でも事故は起こりますが、雪山はもっと危険が伴います。
最近では富士山で動画を撮りながら滑落した死亡事故が、記憶に新しいと思います。
装備の甘さや準備不足、経験不足で起こる事故以外に、完全な装備で経験豊富な方が臨んでも起こりえる、それが登山での遭難や滑落です。
私はどんな低山でのハイキングでも、雨具や救急セット、そして一晩、山で過ごせるだけの水や食料を持ち歩いています。
それほど何が起こるか分からないから。
雪が積もった山ならもっとリスクが高まります。
以前は、冬でも八ヶ岳まで登りに行くことはありましたが、3000m級の雪山はかなり慎重、、近畿圏内の雪山でも、天気がもうひとつの時やルートが心配な場合はやめよう、と決めています。

3年近く前に女性登山家の谷口けいさんが北海道の雪山で滑落されて亡くなりました。
憧れていたかただったので、とてもショックでした。
谷口さんにとってはさほど難しくない山で、トイレで仲間から外れて、足を滑らせたといわれています。
足を一瞬滑らせる、ただそれだけで死んでしまう。
偉大でベテランでも一瞬です。
エベレストを登頂された三浦雄一郎さんは遊園地に例えておられましたが、命を繋ぐベルトも何もない、最高の遊園地だと。
興奮のアドレナリンが出るのだと思います。
命の危険性を感じるほど神経が研ぎ澄まされて、脳が快楽で満ち溢れるといわれています。

私は死にたくありません。
本当は足の血流を良くするために始めた登山なのに。
冬は休息シーズンだと思っていたのに。
気づいたら雪山?
何を求めているの?
確かに綺麗な雪山を見たら虜になります。

でももっと、もっと、と求めてしまう自分に、ブレーキをかけないと、と思ったのです。

経験豊かではなし、凡人。
凡人どころか、元の足の病気で末端冷え性で体力もなし。
雪の性質や天候を読めるわけでもない。
雪山は体力、気力、経験、知識が必要だと思います。
誰も自分が死ぬとは思っていないと思いますが、少なくとも危険である認識は持ったほうがいい。
1500mや2000mクラスでも、十分に怖いものです。
低山や里山でも、遭難したら低体温症が起こり危険です。

谷口けいさんの死で、我にかえり、それからは雪山への登山は行く山を考え、低山でも十分な良い条件が揃っているときに、と思っています。
厳冬期のアルプスは最初から無理だと思っていましたが、谷口けいさんの事故以外にも、八ヶ岳、東天狗岳で40代のご夫婦が遭難死された事故、大学の山岳部の若い男女が八ヶ岳阿弥陀岳で滑落死した事故、同じく八ヶ岳阿弥陀岳で、ザイルにつながれた7人のグループの滑落死、、、ここ何年かでも、私が登った山で胸が痛いニュースがありました。


自分の力量を知ったうえで、身の丈に合った雪山登山をしよう、ずっと楽しく歩き続けるために。



では師匠はどうなのでしょうか?

師匠も同じように思っているみたいです。
大切な守るべき家族が増えて、無茶はしたくないと。
でもたまには行きたいようです。

ただ師匠も天気や気温、風などの条件が揃っていないとすぐにやめるので、そこは安心です。
人間、若いと突っ走ってしまうところがあっても、人生を重ねると慎重さを持つことも大切です。
いくつになっても挑戦したい気持ちを持つことは大切。
けれども、その挑戦を冷静に判断できる、そんなひとが一番素敵だと思います。

何回か登った美しい雪山の景色がずっと瞼の裏に焼き付いています。
できる人なら是非挑戦して欲しいです。
私はたまたま、足のことや、体力が心配で、慎重になっているけれども、雪山は、本当に魅了される要素が詰まっていると思います。
無理なく雪山を楽しみたいですね。
。。。と呟いたものの、新しい車にスタッドレスタイヤ買ってません。
ベスさんもいます。今年からどうするのでしょうね。( 一一)

今日は良い一日でしたでしょうか。明日も素敵な日でありますように。。。
本日もご訪問くださりありがとうございました。

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